2005年 04月 30日
黒蜥蜴を観た
江戸川乱歩の作品を、三島由紀夫が彼の為に脚本したという、あの舞台を。
ぴあのチケット情報でこの情報を見つけた時、「今を逃したらない」と思った。
もう美輪氏はかなりの高齢、見つけた今観に行かないと、もう観られないような気がしたんだ。
一つの美の世界が、描かれていた。
あり得ないような純愛、だと思えた。
ただ惜しむらくは、美輪氏の全盛期の[黒蜥蜴]を観られなかったこと。
あの妖艶さは、多分誰にも出せないだろうけれども。
明智小五郎役の高嶋政宏がのっている時期だけに、余計そう思えたのかもしれない。
彼はとても、とてもかっこよかった。
最後の科白を叫んだ時、涙が零れた。
本物の宝石は死んだ!
パンフレットを読みながら、一つ一つのシーンを思い出して、何度も考え起こせる舞台だった。
by blue_wind_xx
| 2005-04-30 22:49
| 日常