愛しい背中

私の周囲に、背中を見て[愛しい]と感じる人が少なくなった。

よく私の書くゲーム話に出てくる、通称「師匠」は、少なくなった背中が愛しい人の一人だ。
無論、ゲームを通じての間柄であるから、現実の彼を見たことはない。
彼のプレイスタイル、言葉の端々に含まれる意味、そして彼の持つ雰囲気。これから読み取ると、きっと愛しい背中なのだろうと容易に推測できる。

頑なに自分のプレイスタイルを貫き、それでいて妙に面倒見が良くて、でも厳しい。
最近滅多に見ない、筋の通ったいい男だ。
そういう男は、大抵愛しい背中をしている。

女性にもある。
静かに微笑みながら取引先という戦場にいて、いつの間にか相手の急所に楔を打つ。
どんな男にも負けないのに、その笑顔は可愛くて優しい。
背中に愛しさを感じたのは、考えてみたら女性ではあの人だけだ。

抱きしめたくなるような愛しさではなくて、じっと見つめて、そっと微笑んでいたい、そういう愛しさ。
その人の「人柄」がにじむ背中が愛しい。

両親に感じるそれとも違う。
その背中に確かに愛しさは感じるけれど。
これまで私を育ててきて、くたびれた背中に感じるのは、別種の愛しさ。

相方の背中には、今まで挙げた愛しさはない。
背中ではなくて、正面からの姿が愛しい。
多分これから生きていくのに、一番正面から向き合わなければならない人だからなのだろうと、考える。

背中にも愛しさを感じるのは、一体いつ、どんな時なんだろう。

眠れなくて考え付いたことをつらつらと。
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by blue_wind_xx | 2004-07-28 03:56 | 日常