多分大丈夫

夢の中でも仕事をしている。
キーボードをカタカタ叩き、企画書を作っている。
周りに誰かいるけれど、誰なのか判らない。

ディスプレイに表れている筈の企画書は見えない。

そのうち、それはぼやけて、何故かヴァナディールにいる。
私はタルタル。
←の姿に。
相方がいて、なにやらクリスタルを使って薬らしきものを作っている。
でもその横で、私はカタカタとキーボードを叩いている。
どうしてヴァナにパソコンがあるのか、と突っ込むこともなく、自然と叩いている。

傍らに置かれたリンクパールから召集の声。
仲間が呼んでいる。
企画書をセーブすると、ぱちんとパソコンの電源を落とす。
モーグリに手伝ってもらって、装束を調え冒険に必要なものをサックに詰める。
着替え、保存食、薬、予備の武器、戦利品を入れ分ける袋類。ロープ、ランタン、固形燃料、簡素なカップや調理用の鍋。
ゲームをしていると気にしていない、本当の冒険なら必要なそれらを、淡々と詰めていく。手馴れた様子で。

地図の束を最後に詰めて、相方を振り返ると、さっきまでエルヴァーンだった彼は、現実の彼の姿になっていた。
私もタルタルではなくて、私自身に戻っていた。

サックを背負い、腰には剣。姿は現実の形なのに、身につけているものは全て架空のそれら。
夢故に、違和感は全くなくて、そのままモグハウスの扉を出る。

「今から行くよ~!」

元気にパールへ連絡する。
集合場所はどうやらホラ。今いるのはジュノ上層。

「早くおいで~!」

元気な声の主は、どこかで聞いたような気がするけれど、誰だったか。
現実の姿をしているのに、テレポホラを詠唱する。
ゆっくりと白魔法の光が相方と私を包んで、やがて姿がかき消える。

あの後、私達はどこに行ったんだろう。どんな冒険を誰としたのだろう。
夢はそこで終ってしまい、目が覚めると横には相方。
ナイトの美しい白い鎧ではなくて、くたびれた寝巻き代わりのTシャツを着て、タオルケットも綿毛布も跳ね除けてだらりと寝ている。

彼の毛布をかけ直して、私ももう一度横になる。
見計らったように相方の手が伸びて、すっぽり収められる。
でも寝ている。

そういえば、最近二人で冒険してないね。忙しくて。辛くて。

あともうちょっとだけがんばろう。
多分、大丈夫。
[PR]

by blue_wind_xx | 2004-07-15 18:59 | 日常