死後の涙

大好きな日記サイトさんがある。
最近忙しかったり体調がすぐれなくて、更新が滞っているけど、時々見に行ってるの。

7月7日に更新があり、嬉々として日記を読むと、とても深いことが書いてあった。


彼女(サイト管理者は女性)のお祖父さんが危険な状態にあるらしい。
ああ、何があったのかな、と読み進めると、あまりな内容に驚いた。

彼女の祖父母は、近所でも変人扱いされ友達もいない程の人たちであったそうだ。
嫁を虐め倒し、虐げてきた。
遊郭の女の人を身請けして、莫大な借金背負って家計は火の車。
逆らおうものなら暴力を振るう。
暴言を吐く。

嫁が栄養管理して作った料理を無視し、糖尿が悪化して歩けなくなったお祖母さん。
散々虐めてきた嫁に世話をしてもらわなければならなくなって、しまいには薬を拒否。
意識不明になってそのまま帰らぬ人になったそうだ。
誰も泣かなかったという。

そしてお祖父さん。
お祖母さんが亡くなってからますます手が付けられなくなり、酒を飲んでは転んでいた。
二週間ほど前にまた転び、医者に行くかと聞くと怒るので軽く手当てをしてそのままに。
結局、その時の怪我が原因で脳内出血を起こし、かなり危険な状態になってしまった。

手伝いに来てくれた人も、隣に住んでいる人も、みんな無表情。
昔からの苦労を知っている人には「よかったね」と言われる。

命が危うくなっても誰も驚かない、困らない。
「よかったね」なんて言われる。

そして、死んだ時には誰も悲しまない。
実の息子、孫ですら涙を流さない。


誰かに看取られ、少なくとも一人は泣いてくれるような人生を送りたい、と彼女は書いていた。
そして結びは

「祖父はもう長くない。そして今までの人生は取り返せない。」



自分が生きて、やってきたことに対する評価は、今は出ないんじゃないか。
死を迎える時、初めて知ることが出来るんじゃないか。

今現在の自分の価値を、もし計るなら、死んだ自分の為に泣いてくれると思える人の数を、指折り数えてみるのはどうだろう。
涙の数で、計れるんじゃないのか。

少なくとも、片手の指以上の涙を、私は得られそうだと勝手に判断する。
そしてその数は、私が大切にする人たちの数に比例しているのだ。
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by blue_wind_xx | 2007-07-09 23:28 | 日常